蛍石 (fluorite) 宝達山 #0483

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濃い緑色が魅力的な蛍石です。(1~2枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

宝達山(ほうだつさん)は標高は637.1m、能登半島の最高峰で、山頂付近から北部にかけて分布する宝達山花崗岩類を母岩として自然金や黄鉄鉱、蛍石など様々な鉱物を産出します。金山としては1584年(天正12年)の開山で、1628年(寛永5年)まで稼行され、最盛期には150人以上が採掘作業に従事していたと言われています。宝達山の東北側の斜面に9か所の廃坑口が確認されており、中腹にある中尾平坑跡に開口部があります。宝達山の蛍石は正八面体・淡緑~緑色の美しい形状をしていることで有名で、明治年間に僅かに稼行した後は放置されていたとのことですが、第二次世界大戦中に10トン、1945年(昭和20年)に東北銅鉱製錬株式会社によって70トン産出されたという記録が残っています。

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