1994 ダウアー・ポルシェ962GT LM “FATurbo EXPRESS”
いつ頃手に入れたのか覚えていませんが、大好きな962Cの派生車種ということでカッコよさに惹かれて購入した記憶があります。 この年のル・マンは、純粋なレーシングカーであるグループCカーの時代が終わり、市販車をベースとしたGTカーの時代が始まりました。 とはいえ、参戦台数を稼ぐために旧グループCカーも厳しい条件のもと参戦が許可され、トヨタはそこに勝機を見出して熟成された94C-Vを投入します。 対するポルシェはレギュレーションを隅々まで読み込みニューマシンを投入しますが、それがこのマシンでした。 見た目と車名の通り962Cの血を引くこのマシンは市販車とは到底言い難いものの、ピットに“市販車”を並べて正当性を主張する徹底ぶりを見せたポルシェ陣営は凄いと思います。 タイヤサイズが小さくなるものの、燃料タンク容量が大きい点を有利と見たポルシェの目論見は当たり、トヨタと互角の戦いを繰り広げた結果、見事勝利を掴みました。 ル・マンに勝つためには、単にマシンが速ければいいということだけではなく、戦略の大切さを思い知らされたレースでした。 モデルはミニチャンプスらしいカチッとした作りで、実車が持つ平べったい感じがよく表現されている素晴らしいものとなっています。 #コレクションログ