1976 ポルシェ936
1976 ポルシェ936 https://muuseo.com/Koshichi-museum/items/209 Koshichi 入手したのは10年以上前のことと思いますが、70年代のスポーツプロトタイプカーに興味があり、936シリーズを集めていた時期に入手したものです。 1976年のル・マンは、前年の興行的な失敗を受けて、エントリーできるカテゴリーを大幅に増やした結果、NASCARまでもが参戦することになりました。(100回大会の今年もNASCARが出ますね。) 燃費規制が撤廃されたことから、前年は出場を控えたターボエンジン勢が復活し、ポルシェがオープンプロトタイプの936とシルエットフォーミュラの935を、ルノーがA442を持ち込みました。 予選では地元の期待を背負ってルノーがポールポジションを獲得しますが、グループ6のぺったんこなマシン達に混じって、シルエットフォーミュラの935が予想外の速さを見せてセカンドロウに食い込みます。 決勝は、たった一台のエントリーだったルノーが暑さにやられてトラブルで脱落し、前年優勝のミラージュやイナルテラなどが奮闘しますが、ポルシェ936が終始レースをリードする展開となりました。 ジャッキー・イクスが駆るこの20号車は、終盤にエキゾーストパイプが割れるトラブルが発生しますが、それでも2位とのマージンは十分で、ル・マン3勝目をマークしました。 相方のギース・ファン・レネップも2勝目を挙げましたが、レース後に引退しました。 この20号車は、ターボエンジン搭載車としては、ル・マン史上初の優勝車となりました。 モデルは、繊細な作り込みのイメージがあるTrofeuらしく、細い部分はきちんと細く、低い部分はきちんと低い作りで、936が持つぺったんこな感じがよく再現されています。 より流麗なシルエットとなるこの後の936と違い、シルエットに未完成感を感じるところが逆にカッコいいです。 お気に入りポイントは、コックピットの後ろに天高くそびえ立つエアインテークと、空気をすくい上げるような形のフロントノーズです。 過去に何度か撮影に挑みましたが、カッコ良く撮ることが出来ず、アップするのに時間がかかりましたが、ル・マンを語る上では外せない、お気に入りの一台です。 Koshichi note https://note.com/koshichi