パブロ・クルーズ『フリー・ライド・サーファー』

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【2024年7月6日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
7月に入ったのでサマー・ブリージンと題して、夏の風を感じるレコードお送りします。
初回は、サーフ・ロックの大先輩、パブロ・クルーズの『フリー・ライド・サーファー』です。

カリフォルニア州サンフランシスコ生まれのパブロ・クルーズ。ローカル・バンドで活動していたヴォーカルのデイヴ・ジェンキンスと、同じバンド・メンバーでハイスクールからの友人、キーボードのコリー・レリオス。ドラムのスティーヴ・プライスに加え、別のバンドからベースのバド・コックレルが加わって1973年にパブロ・クルーズは誕生しました。

地元サンフランシスコのクラブを中心に活動中、74年にA&Mレコードと契約。シングル「デニイ」でデビューしますがヒットには恵まれず、76年のアルバム『フリー・ライド・サーファー』からタイトル曲がサーフィン映画『フリー・ライド』のテーマに採用され、サーファーを中心に話題となります。

そして彼らの名を広めたのが77年のサード・アルバム『太陽の放浪者』。シングル「ホワッチャ・ゴナ・ドゥ」が全米チャート6位となり、アルバムもプラチナを獲得。続く4作目『世界は彼方に』から、「愛の水平線」が再び全米6位となり、アルバムも6位に。79年の5枚目『パート・オブ・ザ・ゲーム』では、当時流行していたディスコ・サウンドを取り入れ、サーファー・ディスコでパワー・プレイされました。

ここでベースがジョン・ピアースに交代し、若手ギタリストのアンジェロ・ロッシーが参加、81年に『リフレクター』をリリース、そして次作『アウト・オブ・アワ・ハンズ』制作中にオリジナル・ドラマーのスティーヴ・プライスがバンドを去り、再びメンバー・チェンジ。そして82年の、この作品が事実上ラスト・アルバムとなりました。

レーベルとの契約終了後もライヴは続けていましたが、85年にバンドは活動休止、メンバーはそれぞれ別の道へ進んで行きました。ところが2004年にスティーヴ・プライスの結婚式にオリジナル・メンバーが参加、デイヴ・ジェンキンスとコリー・レリオスが久々に一緒にプレイすることになりました。

これがきっかけとなり、20年ぶりとなる全米およびカナダ・ツアーを開催。2010年にベスト・ヒッツ・ライヴ・アルバム『グッド・トゥ・ビー・ライヴ』をリリースしました。現在パブロ・クルーズは、デイヴ・ジェンキンスとコリー・レリオスのオリジナル・メンバーに新メンバーを加えて航海を続けています。

パブロ・クルーズのアルバム『フリー・ライド・サーファー』
SIDE A
「クリスタル」
「ドント・ビリーヴ・イット」
「ダウン・マイ・マインド」
「イッツ・ファイナリー・オーヴァー」
「ライフライン」

SIDE B
「フリー・ライド・サーファー」
「ルック・トゥ・ザ・スカイ」
「ネヴァー・シー・ザット・ガール・イナフ」
「フー・ノウズ」
「グッド・シップ・パブロ・クルーズ」

パブロ・クルーズのアルバム『フリー・ライド・サーファー』いかがでしょうか?
ちなみに70年代サーフ・ロックの雄、パブロ・クルーズ。公式サイトによると、彼らはカジノのショールームで演奏した最初のロック・バンドなのだそうです。

https://www.pablocruise.com/
パブロ・クルーズ オフィシャルサイト

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