ディープ・パープル『マシン・ヘッド』(2024リミックス)

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【2024年6月29日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
6月はロックのゴールデン・エイジ、1970年代洋楽ロックをピック・アップしています。1950年代に誕生したロックは70年代に入ると巨大産業として発展、その黄金時代を迎えます。最終回は、70年代ロックのバイブル、ディープ・パープルのアルバム『マシン・ヘッド』です。

バンド経験者なら一度は弾いた事がある「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のイントロ。ディープ・パープルは参加メンバーによって第1期から第10期までありますが、今回はその黄金期、第2期の代表作をご紹介しています。

1945年4月14日生まれの天才ギタリスト、リッチー・ブラックモアと、1941年6月9日生まれのキーボーディスト、ジョン・ロード。二人が参加するバンド、ラウンドアバウトを前身に、1968年に結成されたディープ・パープル。デビュー・アルバム『ハッシュ』からのタイトル・チューンが全米4位のヒットとなりました。

キーボードをフィーチャーした第1期はアメリカでは受けたものの、本国イギリスでは今一つ。同じ68年デビューのレッド・ツェッペリンがブレイクしていたのを意識して、シャウトが売りのヴォーカル、イアン・ギランとベースのロジャー・グローヴァーが加入して第2期パープルはハードなサウンドに舵を切りました。

このラインナップでリリースした70年のアルバム『イン・ロック』は全英チャート4位となり、71年『ファイアボール』、72年『マシン・ヘッド』と立て続けに全英1位に送り込みます。レッド・ツェッペリン、ブラック・サバスらとハード・ロック黄金時代を築いた彼らは、この時期「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」などのクラシックスを残しました。

72年の初来日公演は『ライヴ・イン・ジャパン』としてリリースされ人気絶頂となりますが、73年の『紫の肖像』をもってイアン・ギランとロジャー・グローヴァーが脱退。代って“歌えるベーシスト”グレン・ヒューズが加入するもののギランの穴は埋められず、オーディションでデイヴィッド・カヴァーデイルを発掘して第3期がスタート。

74年にリリースしたアルバム『紫の炎』では、ファンキーなサウンドで新機軸を打ち出し、伝説的なイヴェント「カリフォルニア・ジャム」で過激なパフォーマンスを披露しました。しかし新メンバーとの反りが合わないリッチーは74年脱退、新バンド、レインボウを立ち上げました。

看板を失い瀕死の状態にあったパープルには、新ギタリストとしてトミー・ボーリンが加入。75年に新作『カム・テイスト・ザ・バンド』を携え、ワールド・ツアーに出ますが結果は散々。トミーはリッチー原理主義者からのバッシングに遭ってドラッグに溺れ、76年に解散を宣言。デイヴィッド・カヴァーデイルはホワイトスネイクを結成して、バンドの歴史は閉ざされました。

しかしその後84年に第2期メンバーが集結しますが、リッチーが再び脱退。現在はリッチーと、亡くなってしまったジョン・ロード以外のメンバーで第10期として活動中です。

ディープ・パープルのアルバム『マシン・ヘッド』(2024リミックス)
SIDE A
「ハイウェイ・スター」
「メイビー・アイム・ア・レオ」
「ピクチャー・オブ・ホーム」
「ネヴァー・ビフォア」

SIDE B
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」
「レイジー」
「ブラインド・マン」
「スペース・トラッキン」

ディープ・パープルのアルバム『マシン・ヘッド』(2024リミックス)いかがでしょうか?ちなみに今回、オリジナル版には未収録の「ブラインド・マン」を含んだスーパー・デラックス・エディションからお送りしましたが、さらに今年7月には新作をリリースするとのニュースが伝わっています。

https://deeppurple.com/
ディープ・パープル オフィシャルサイト

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