DVD「ヤング・ゼネレーション」

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 『午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本』という上映会が、2010年から2013年にかけて計3回行われました。「デジタル上映ではなく、全作品がニュープリントで作られたフィルムでの上映」というのがコンセプトで、御存じの方、さらには実際に足を運んだこともおられると思います。私も、その際に上映された『明日に向って撃て!』を観に行ったのですが、その件は「モノ日記(41回目の日記)」の欄で紹介しました。ちなみに、その後、2013年4月から開催の『新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作』という、名画のデジタル上映会も、この紹介文を作成している段階では、断続的に継続されています。
 話を『午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本』に戻します。この上映会が催されるとの報を受けて作品のラインナップを見ました。それなりに知名度の高い名作のオン・パレードの中に「意外ではあるが、でもよくぞ選んでくれた」と思わざるを得ない映画も数作含まれており、その中の一作が本展示アイテム収録作でした。本邦公開が1980年のGWだったのですがヒットしたとはいえず、程なく名画座落ちして、そのとき私は何かとの2本立てで観ることができたのですが、期待してなかったこともあったせいか、観終わった後は思わぬ拾い物をした感のある佳作でした。まあよく考えれば、監督がピーター・イェーツですから、それも納得だったわけですが。
 ということで、作品の内容などについては別の機会に譲るとして収録の吹替ですが、少し物申したい。物語の中心となる4人はハイスクールを卒業直後という境遇ですから、まだ20歳前という設定ですが、吹替の声が揃いも揃って若くない! 池田秀一、玄田哲章 、鈴置洋孝、そして中尾隆聖という面々ですが、テレビ放映用に収録された1984年当時、この4氏は30歳代半ばで、もちろんそれなりに巧く演じていたとは思いますが、どうも違和感があったのは残念でした。他方、主人公の父親の声を担当した大塚周夫氏の吹替は、出番はそれほど多くなかったものの、それなりに爪痕を残した名演でした。
https://www.youtube.com/watch?v=J1jzs6dk4bs
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