- woodstein Museum
- 15F 映像ソフト 英語圏20世紀末以降製作映画
- DVD「モナリザ」
DVD「モナリザ」
1986年製作。冒頭に小ネタを一つ、製作総指揮にジョージ・ハリスンが名を連ねています。もっとも、ビートルズ・フリークの館長の方々はそんなことは御存じでしょう。この年は例の問題作『上海サプライズ』の製作時期でもあり、映画に活路を見出そうとしていたのでしょう。
さて、本展示アイテム収録作は何と言っても主役のボブ・ホスキンスなのですが、結構語り尽くされているので、ここでは別の雑感を。ちなみに、この作品で彼のファミリーネームを「ホスキンス」と認識しました。つまり、彼のことは以前に『コットンクラブ』や『未来世紀ブラジル』でも観ていたのですが、そのときは「ホプキンス」と思い込んでいたわけです。昭和50年代前半に広島東洋カープ、南海ホークスでプレーしたゲイル・ホプキンスの名前に引きずられたのでしょう。
で、本題。今回改めて観直したのですが、画面が幻想的で美しいことを再認識、撮影のロジャー・プラットは前出の『未来世紀ブラジル』の他、この後年『バットマン』『フィッシャー・キング』『永遠の愛に生きて』『フランケンシュタイン』『12モンキーズ』『アベンジャーズ』『ショコラ』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』『トロイ』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』などの作品を担当、また本展示アイテム収録作のニール・ジョーダンとは『ことの終わり』でもコンビを組みましたが、特に夜のシーンの映像表現は魅惑的でした。
あと、ボブ・ホスキンスと並んで異彩を放っていたのが高級コールガール役のキャシー・タイソンで、前出のロジャー・プラットの腕前もあったのでしょう、とても魅力的でした。ですので、最初にこの作品を観終わったとき(1987年頃)は、今後が楽しみな女優だ、と思いましたが、これが完全な見込み違いで、その後いくつかの作品に出演したようですが、いつの間にか消えてしまったのが残念です。
残念と言えば、この作品のマイケル・ケイメンのスコアは素晴らしく、サントラ盤CD,若しくはレコードが欲しかったのですが、劇場公開時にはリリースされず、その約25年後にひっそりとCDがリリースされたのですが、入手し損なったのが痛恨で、現在でも中古店やネットオークションなどで巡り合えればいいな、と思っていますが、これは余談。この作品の音楽の白眉はやはり極め付けであるナット・キング・コールの『モナ・リザ』ということになるのでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=KMDvh1iq3Nc
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