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DVD「リオ・グランデの砦」
「リオ・グランデ」はメキシコとの国境を流れるリオ・グランデ川の名で、本展示アイテム収録作は、その近くのスターク砦が舞台の西部劇です。ジョン・フォード監督のいわゆる騎兵隊三部作の三作目にあたるそうで、中佐役のジョン・ウェインの役名カービー・ヨークは『アパッチ砦』と同じ役名、ですので本作は『アパッチ砦』の続編と捉えても差し支えないのでしょう。またベン・ジョンソン演じる新米兵士タイリー、ヴィクター・マクラグレン演じる名物軍曹クインラインは、ともに前作『黄色いリボン』と同じ役名を付しています。あらすじは、
「カービー・ヨーク中佐(ジョン・ウェイン)は、南北戦争でシェリダン将軍(J・キャロル・ナイシュ)の率いる北軍に参加し、シェナンド谷の妻(モーリン・オハラ)の親族の所有地を焼いたので、怒った妻は1人息子ジェフ(クロード・ジャーマン・ジュニア)を連れて別居してしまった。ヨークは西部でインディアン討伐戦に従っていたが、横暴なアパッチ族は西部を荒らしてはメキシコへ逃れるので、米軍は追うこともならず切歯扼腕するばかりであった。シェリダン将軍は彼の砦へ視察に来たが、その部下に一兵卒として息子のジェフが居り、更にそれを追って妻もついて来た。妻は息子の除隊を願ったがそれは許されず、彼女も砦に居すわることになってしまった。この時アパッチ族の大挙襲撃がありついに将軍はヨークに越境の内諾を与えた。彼を待つものが軍法会議であることを知りつつ、彼は敢然部下を指揮して長駆メキシコへ突入、アパッチの本拠を覆滅した。平和が甦り、ワシントンの軍法会議の判決を待ったヨークには、ついに何らの罰もくだらなかった。」(KINENOTEより)
というもので、もちろんアパッチ族と騎兵隊の激戦の模様の演出はジョン・フォードの手腕の真骨頂で迫力満点に描き込まれていますが、本作の主眼はそれよりも戦場での家族ドラマということですかね。最初は父子、夫妻の相克があるものの、最終的にはアパッチ族との戦いで息子が手柄を挙げて、家族の絆を取り戻すという分かりやすい展開になっていますが、なかでも別居中の妻を演じるモーリン・オハラの存在感はジョン・ウェインと相対しても際立っており、その後の数多くの共演もむべなるかな、と思わされました。
あと、音楽はヴィクター・ヤングが担当で、後年彼が産み出した作品と比較すれば、まだ荒削りの感もあるものの、将来の成功を予感させる堂々の伴奏曲でした。
https://www.youtube.com/watch?v=Pfq9YY78IxA
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woodstein
2020/06/04ヴィクター・ヤングによるオープニングタイトル。
https://www.youtube.com/watch?v=H6tfi5Yoq_A
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