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DVD「バターンを奪回せよ」
タイトルに「バターン(Bataan)」という地名が含まれていることからも、本展示アイテム収録作がいわゆる「バターン死の行進」に関連した作品であることは想像がつくでしょう。本展示アイテム収録作は、1941年から1942年までのフィリピン・ルソン島を舞台に史実とフィクションを織り交ぜつつ抗日ゲリラの戦いを描いた作品で、製作の過程で当時の最新ニュースを元に内容に段階的に修正を加えたり、作品の冒頭とクライマックスには、1945年1月30日のカバナツアン襲撃による捕虜の解放の実際の映像の挿入が施されるなどのことがなされ、最終的な全米公開は同年6月25日でした。映画製作の当初の意図は当然のことながら戦意高揚だったのでしょうが、公開日はまだ終戦前とはいえ、潜在的には戦線の先行きが見えている段階でもあったので、上記の実際の映像の挿入というのは、太平洋戦争史上における日本陸軍の汚点といわれる、いわゆる「バターン死の行進」の暴露というのも、上映の意図の一つであったのでしょう。
ちなみに、本邦公開は1966年12月13日の火曜日。通常12月公開の作品はいわゆる「お正月映画」で、興行側にとっては収益を上げる期待の大きい作品をラインナップするわけですが、公開日が土曜日ではなく火曜日だったことからしても、おそらく大々的な宣伝をすることなく、年末のどさくさに紛れての、ひっそりとした公開だったのでしょう。
内容については、要するに日本軍が撃退される結末ということもあり、ここでは詳細には触れませんが、エドワード・ドミトリク監督、ジョン・ウェイン、アンソニー・クイン主演とビッグネームが連ねられているので一見の価値があるのでは、と思ってしまうのが人情で、今にしてみれば、そのような需要に応えた劇場公開だったのかな、という気がしています。
https://www.youtube.com/watch?v=uMetvZ6viOg
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オマハルゲ
2020/05/271966年に日本公開されたんですね。アンソニー・クインは名作「道」を始め1950年代から日本でお馴染みとなりましたけど、この作品は太平洋戦争末期の製作なので若い頃のクインが見れますね。いや、若い若い。中年以降のクインしか知らなかったので不思議な感覚で視聴しました。
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woodstein
2020/05/28omaharuge102さん、コメント有難うございます。確かにこの作品でのアンソニー・クインは若いですね。もっとも、この頃はまだ脇役で、すでにスターであったジョン・ウェインと伍するまでの存在とは言えず、後年になってクインが出世したことで、この共演がそれなりに作品の「売り」になる、という判断がなされたのでしょう。
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