或る夜の出来事
最初に本作を観た時は『歴史は夜作られる』との2本立てで、片やスクリューボールコメディ、片やサスペンス調不倫メロドラマ、という当時高校生の身には、割と刺激的なプログラムでした。ちなみに本作と『歴史は…』の2作をリバイバル公開したのは、映画評論家水野晴朗氏が設立したインターナショナル・プロモーションなる配給会社でしたが、これについてはいずれじっくりと語る機会もあると思います。
それで本作ですが、おそらくフランク・キャプラ監督作品の中でも最も知名度の高い作品であり、また評価としてもアカデミー賞の主要5部門で受賞ですから名作には間違いないのでしょうが、正直言ってクローデット・コルベールについては異議がありますね。もっとも、アカデミー賞受賞は相対的なものですから、この年度には他に受賞させてもいいような女優の演技がなかったのでしょう。
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