痴人の愛

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 ベティ・デイヴィスやレスリー・ハワードのことはいずれ触れる機会もあるでしょうから今回はパスさせて頂くとして、邦題の話を少し。「痴人の愛」というと言うまでもなく谷崎潤一郎の小説であり、さらにはそれを原作とした同名の邦画も何本か製作されています。ですが、本作は谷崎の小説とは無関係で、原作はサマセット・モームの「人間の絆」、本作以外にも1946年と1964年の2回映画化されており、その際の邦題はいずれも『人間の絆』だということ、と、以上は単なる蘊蓄話で、ここまでで止まってくれるならば、あるいは『痴人の愛』という邦題が紛らわしい、というだけのことなのですが、実際の日本のDVD市場ではややこしいことが起きています。すなわち、日本初公開時が『痴人の愛』であった本作が、DVDタイトル名「人間の絆」で出版・発売されているのです。『人間の絆』のタイトルで出版されている映画のDVDの内容が、上記の1946年または1964年製作の2作品のいずれかであるならば別に文句はないのですが、前文で述べたようなことがなされているのは、いらぬ混乱が生じることになり、流石に不適切ではないのでしょうか。
#DVD #淀川長治 #痴人の愛 #人間の絆 #ベティ・デイヴィス #レスリー・ハワード 

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    woodstein

    2019/06/26

     『人間の絆』のタイトルで出版されている映画のDVDには、以下のようなものがあります。

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    • Animals 16

      Jason1208

      2019/06/26

      関係無いですけど、柴田昌宏『赤い牙ブルー・ソネット』の主人公、サイボーグ少女・ソネットが私室で読んでいた本が、この『人間の絆』であったのをふと思い出しました。

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