第五次発行10銭青色: 色調について / Japan Hand Engraved Revenue - 5th Issue 10Sen blue, shades

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第五次発行 10銭 青色: 色調について

この印紙には異なる青の色調(シェード)が存在し、なかなか美しい。見た目では長谷川(2016)にあるように4種類に分けられるが、長谷川による最新の分類では3種類に整理されている(4枚目参照)。同じ色でも無地紙とポーラス紙での発色の違いで整理がなされているようである。ここでは2x2ブロックで色調の違いを示す。

1枚目は従前はgreen blue(青緑)と呼ばれていたもので、緑がかった薄めの青色である。長谷川(2022)ではturquoise blueとなっている。

2枚目は従前はsteel blue(紺青)と呼ばれていたもので、落ち着いた渋めの青色である。長谷川(2022)では無地紙に印刷されたblueとして整理されている(と理解している)。

3枚目は従前はdeep blue(濃青)と呼ばれていたもので、黒味を帯びた濃い青色である。長谷川(2022)ではポーラス紙に印刷されたblueとして整理されている(と理解している)。ちなみにこの色調の印紙は明治の後半でも菊型印紙(凸版)との混貼で比較的よく見かけるので、最後期印刷であったものと考えられる。

比較的珍しい色調のgrayish blueという、灰色がかった薄い青(というか、青みが強い灰色に近い?)については4枚目に単辺を示したが、残念ながらブロックはおろかペアすら保有していないので、入手できたらぜひとも追加して披露したい。

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