第二次発行 10銭青色:見本消(Plate IV A: "Specimen A") / 2nd Issue 10 Sen Blue: specimen (Plate IV A: "Specimen A")

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第二次発行10銭青色印紙の見本で、丸枠に「消」の朱色の見本消が押されている。

明治7年10月22日付の太政官布告第111号に貼付された6種類の改色もしくは新発行の印紙のうち、改色されたこの10銭青色印紙にも同様の朱見本消しが施されている。

第二次発行10銭青色印紙の見本は全て第4版であることが知られている。この第4版(Plate IV)の特徴は、画像2枚目に示すとおり、左警告文の「も」(崩し文字)の第1画と第2画とが繋がっていることで、第1画が点になっている他の版との大きな違いであると考えている。

[2023/8/31追記] 古屋(2003), 長谷川(2022)に図示されている印紙との対比(特に「十」と「銭」のストロークの特徴)から、この個体は"Plate IV A"のもの、いわゆる"Specimen A"であることがわかった。

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