第三次発行5銭茶褐色:右「銭」の上タスキ落ちエラー(その2:第13版) / 3rd 5 Sen brown : right "Sen" upper stroke missing (No.2: Plate 13)

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第三次発行5銭茶褐色の、右「銭」の上タスキが欠落しているエラー。2枚目はエラー部分の拡大図。
長谷川(2016)にも定常変種17-7として収録されている。
この印紙にはこのエラーが2種類あり、ここで示しているのは第13販のもの。
この度、縁があって2種類ともコレクションに追加できたのは嬉しい限りです。

[2023/9/4追記]

その後の精査により、古屋厚一著「手彫印紙」(月刊たんぶるぽすと別冊No.2、鳴美、1999) p.43に図示されている第13版エラー印紙と同一の個体であることが確認できました。

興味深いことに、古屋カタログ(2011)と長谷川カタログ(2016)に示されている「第13版」エラー印紙の画像には第11版のものが誤って使われていることも確認できました。詳しくは下記をご参照ください。

https://muuseo.com/unechan/items/339?theme_id=40084

第三次発行5銭茶褐色:右「銭」の上タスキ落ちエラー(その3:第11版 - 二枚目):3rd Issue 5 Sen Brown: right value inscription "Sen" upper stroke missing var. (3: Plate 11 - second example)
第三次発行5銭茶褐色で、右「銭」の上タスキが欠落しているエラー、第11版の二枚目。 浅野コレクションのリーフに、「その1」で紹介した単片と共に貼られていたもので、縦ペアの下の印紙である。 この印紙、画像2枚目のとおり、当然ではあるが「その1」の単片と紋様は完全に一致する同一ポジションのものであるが、古屋カタログ(2011)を読み直していたところ、なんと、p.41で「第13版」として図示されている個体と同一であることがわかった。 話がややこしくなってしまうが、つまるところ、古屋カタログ(2011年:「日本印紙カタログ」第5版)において、何らかのミスで、第13版のエラー印紙の代わりにこの第11版のエラー印紙が収録されたものと思われる。 このミスは長谷川カタログ(2016年:「日本印紙カタログ」第6版)でも修正されていないという、興味深い状態となっている。
https://muuseo.com/unechan/items/339

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