第五次発行 50銭 橙色: 色調について / Japan Hand Engraved Revenue - 5th Issue 50 Sen orange, shades /

0

第五次発行50銭印紙の刷色は基本的に鮮やかな橙色であるが、濃淡があり、特に、古谷氏が「手彫印紙の話」(1979)で「(ねぼけたような)淡橙色」と表現したとおり、退色したような感じの淡い色合いの印紙が存在する。

1枚目は鮮やかな橙色で、2枚目が淡色のもの。ただし印紙の保存状態によってインクの鮮やかさが失われたことも影響している可能性もある。

3枚目が淡橙色で、印面の細かい部分が見辛いほどの、まさにボンヤリと寝ぼけたようなインプレッションである。この刷色の印紙は、ここに示した印紙を含む3枚ストリップと、2x3の6枚ブロックを所有しているが、全ての印紙が同じ色調なので、経年劣化での退色とは考えにくく、どこかの時点でこの色のインクが確かに使用されたものと推察している。

Default