アンピール様式とは?

19世紀初めのフランスにおけるナポレオン1世の帝政時代を中心にヨーロッパで流行した建築・家具・装飾などの様式。
古代ギリシャ・ローマを範とした、直線的で力強く端正な様式に、帝国の威信を表現する豪華で荘重な装飾を加味した意匠が特徴。装飾のモチーフには、ギリシャ・ローマ風のもののほか、スフィンクスや象形文字などのエジプト風のものも取り入れた。
アンピール(Empire)とはフランス語で「帝政」を意味する言葉のため「帝政様式」と呼ばれたり、英語読みでは「エンパイアスタイル」と呼ばれることもある。
代表的な建築物は、フランス・パリのエトワール凱旋門(Arc de Triomphe)やマドレーヌ寺院(L'église de la Madeleine)など。家具の場合は、古代ローマの家具をベースとしたデザインに、重厚感がある真紅のビロードや金色の装飾が多く用いられている。

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60年代に画家としてデビューし、多くの挿絵やグラフィックを担当。雑誌の表紙なども務めた。

2015年に惜しまれながらこの世を去った彼の作品は、人形作家の四谷シモンやデザイナーのコシノジュンコ、役者の佐野史郎や中村獅童、ミュージシャンのHyde(L'Arc〜en〜Ciel)など、世代やジャンルを問わず、多くの著名人をも魅了してきた。
彼の作品が、今も依然として輝き続けているのは、なぜだろうか。