蝴蝶(10本入)

0

この「蝴蝶」は、賞金付き懸賞によってそのデザインが募集された初の銘柄です。

そのデザインは、アールヌーボー様式を取り入れながらも、漢字の銘柄名を全体によく調和させたまとまりのあるものと評価されています。デザインは香取五郎の作品で、香取五郎は「ゴールデンバット」の作成者宮下孝雄の同窓生。宮下もこの「蝴蝶」懸賞に応募したのですが、選に漏れたとのことです。

当初は、「ゴールデンバット」に代わる輸出品として企画されました。しかしながら、一転国内販売銘柄に変更、大正期に入ってから中国大陸・朝鮮半島向けに輸出されました。また本品の特徴としては「ゴールデンバット」より低価格品であったことが挙げられます。

1906年11月29日~ 3銭で発売開始

1919年8月6日~
・6銭へ価格改正【画像1】

1925年11月7日~ 
・色調変更後の6銭【画像2】

1929年6月26日~ 6銭 
・3色印刷から2色印刷に変更する【画像3】

1933年頃~
・「賣」字書体訂正【画像4】

1934年3月廃止

[1985 日本専売公社]

Default