パロマ(5本入-戦前発売銘柄)

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「パロマ」は昭和になって発売が開始されたシガリロ(小型葉巻)で、スペイン語で「鳩」を意味します。昭和恐慌以降、口付ならびに両切タバコにおいて銘柄の整理が行われましたが、シガー(葉巻)においても多くの銘柄が整理され、それまで発売されていたシガリロ「セニョリタス」の代替品として発売されました。

それまで、葉巻類は枠飾り付きの木箱(もしくは木箱模様の紙箱)に洋風で極彩色のラベルを複数枚貼りつけるなど、伝統的な海外製品の装いを模倣したものでした。「パロマ」はそれまでのイメージから離れ、白色を基調とし、レタリングを図案構成の中心におくという、シンメトリーを無視したデザイン構成が新鮮です。図案作成はかの杉浦非水です。

なお、小型であるためシガーリングは使用されませんでした。

1933(S08)年2月24日~ 30銭で発売開始【画像1】
1936(S11)年11月11日~ 35銭へ価格改正
1938(S13)年1月31日~ 50銭へ価格改正
1939(S14)年11月16日~ 60銭へ価格改正☆金色を黄色に変更
1941(S16)年11月1日~ 1円へ価格改正
1943(S18)年1月17日~ 2円30銭へ価格改正☆戦時負担額併記
1943(S18)年12月27日~ 3円50銭へ価格改正
1945(s20)年3月 製造中止

[1963 日本専売公社]

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