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バスミニチュアカーコレクション No.1529 TOMICA ロングトミカ 富士重工業 セミデッカー L15 遠州鉄道
トミカNo.41 富士重工セミデッカー型バス(S=1/148)が発売されて間もなく、ロングトミカのシリーズに富士重工セミデッカー型バス(S=1/100)がL4の番号を与えられて発売されました。
路線バスに比べてフロアの位置を上げて、ボディデザインもルーフを一段高くし差別化を図るセミデッカーが1970年代に入ると各ボディメーカーから登場します。
富士重工業では13型をベースに、1973年に初期のフロントのすぐ後ろのルーフから一段上がるS型セミデッカーが登場、1975年にはこのモデルとなった窓1個分後ろでルーフの段差がつくG型と呼ばれるセミデッカーが登場しました。いずれも当初は観光バスの上位モデルとして人気を博しましたが、フルデッカーやスケルトンタイプ、そしてハイデッカー、スーパーハイデッカーの登場などで、次第に姿を消しました。
1976年11月にNo.L4のバリエーションとして発売され、新たに品番拡充のためにL15という品番を与えられたのが、静岡の遠州鉄道バスのセミデッカーです。
遠州鉄道バスは静岡県浜松市を基盤にバスを運行する遠州鉄道のバス事業部門です。その歴史は1907年遠州鉄道のルーツとなる浜松鉄道の設立に遡ります。
1970年代はまだまだ、バスにミニチュアカーも少なく、地方都市のバスがモデル化されたことは、今後のトミカのバスモデルの全国バスフェアや二階建てバスフェア等の商品企画に影響を与えたものと思われます。
本来ならL4番のバリエーションですが、独立したL15の型番が与えられ、販売期間は意外と長く、1982年までカタログに掲載が続けられていたそうです。
L4番として発売されたモデルは、マイナーチェンジを繰り返し、様々なバス会社の仕様で登場しましたがワンロットのみで終了したものが多かったようですので、L14の北海道中央バス、このL15の遠州鉄道バス、L16の京阪国際観光バス、L17の国鉄バスなど独立品番のモデルは意外と長寿モデルだったのかもわかりません。
また、おおよそ全国的ではないモデルもあるのが、このセミデッカーバスシリーズの特徴です。
両サイドはタンポ印刷、フロントは「遠州鉄道」と書かれたシール張りになっています。
現在のタンポ印刷と比べるとキレが悪いですがコストを考えると当時のタンポ技術はこの程度だったのかもわかりません。
このモデルのおおよその大きさはL:115 W:25 H:28 S=1/100、裏板にはtomica No.L4 〇にフ(旧富士重工業マーク) SEMI-DECKER TYPE BUS MADE IN JAPANと刻印されています。
モデルメーカーはTOMY、ブランド名はLONG TOMICA スケールはS=1/100
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