- Mahaltaji Museum
- 7F 化石・隕石
- 化石標本 アンモナイト真珠光沢(Ammonite)
化石標本 アンモナイト真珠光沢(Ammonite)
学名:Pseudosonneratia sp.
産地:Madagascar
アンモナイト化石でアラゴナイトによる遊色効果を示すものはカナダのアンモライト(*1)が有名だが、まるで真珠の様な光沢を示すマダガスカル産のものも知名度が高いのではと個人的に思う。本標本をいつ何処で購入したのか忘れてしまったが、「アンモナイト」「真珠光沢」で検索すればこれと同じ物が大量に出てくる。
調べてみた限り、本標本はアンモナイト目Hoplites科Pseudosonneratia属の今から約1億1000万年前の前期白亜紀のアルブ期と呼ばれる時代に生息していた種だと思われる。ジュラ紀中期にゴンドワナ大陸が西ゴンドワナ大陸(南アメリカ大陸+アフリカ大陸)と東ゴンドワナ大陸(マダガスカル+インド亜大陸+南極大陸+オーストラリア)の2つに分裂した後、東ゴンドワナ大陸がさらにマダガスカル-インド側と南極-オーストラリア側に分かれた時期に相当する。
"pseudo"はラテン語で「擬(モドキ)」を意味し、同じHoplites科に属する「擬」でないsonneratia含めて多くの種類のアンモナイトがかつては西ゴンドワナと東ゴンドワナ間の海にも生息していた。やがて彼らが絶滅し、大陸が現在の形になった後もモザンビーク海峡という形で海は残り、隣接するマダガスカルにて真珠光沢を有する化石として発掘されている。
*1:アンモライトと遊色効果
→鉱物標本 アンモライト(Ammolite)赤系 参照
#化石 #鉱物標本