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- kncl_0915 Museum
- 1F 貨幣（日本貨幣）
- 竜5銭銀貨 明治9年銘 ハネ明
竜5銭銀貨 明治9年銘 ハネ明
新貨条例による金本位制が後退していた時期に、本位金貨及び1圓銀貨（当時国内での無制限通用が認められていた）に対する補助貨幣として発行されました。日本の近代銀貨では最も小さく、戦前貨幣でみても1円金貨や1銭錫貨などの一部例外を除いて最小の部類です。竜5銭銀貨は明治6（1873）年から 発行されましたが、使い勝手が悪かったのか、他の竜図の銀貨とは対照的に明治13（1880）年で早くも発行終了となっています。
同時期に発行された他の補助銀貨と同様、従来の銀貨（旭日竜を冠する銀貨）にあった「錢」字が西洋式の SEN に改められ、若干 国際色が強まりました。明治9年銘は額面にある年銘の「明」と「錢」の字で幾つかのタイプに分かれますが、こちらはハネ明タイプです。
