歩くライオン像の煉瓦装飾

0

UHA味覚糖の食玩・コレクト倶楽部より「歩くライオン像の煉瓦装飾」です。大きさは約3cm高、5cm幅。
コレクト倶楽部の古代文明編では、実在する古代文明の遺物の縮小ミニチュアなどを多数ラインナップしています。造形担当はマックスファクトリーです。
チグリス・ユーフラテスという二つの大河に挟まれた地域で誕生したメソポタミア文明。四方に開けた土地のために様々な民族が流入して来ました。多くの王国が興っては滅んでいます。
新バビロニア王国もそのひとつで、第二代目の王ネブカドネザルの時代に全盛期を迎えました。都バビロンはかつてハンムラビ王の時代に繁栄した、歴史のある街で壮麗な王宮や神殿が立ち並んでいました。
このライオンの煉瓦装飾は王が春分の日(当時の正月)に行う新年祭に通る行列道路の両側を飾っていたものです。釉薬をかけて焼き付けた煉瓦でできています。メソポタミア文明(紀元前580年頃)。
このネブカドネザル王が作らせたものとして、《架空園》あるいは《空中庭園》があります。北方の山国・メディアの王女アミティスを妃として迎えたネブカドネザル王でしたが、故郷を懐かしみ、砂漠にあるバビロンを嫌った王妃のために、まず王宮の広場の中央に縦横400m、高さ15mの土台を築き、その上に段上の建造物を建てました。高さは105mほどにもなったと言われます。
段が出来るとその上に肥えた土壌を運び、深い花壇を作り、花や果樹を植え、ピラミッド型の庭園は緑の絨毯のように見えました。砂漠の中でこれほどの庭園を維持する水は、庭園の最上部に池を作り、ユーフラテス河から人力ポンプで汲み上げ、上層から下層へ流水として、散水することにしました。時には人工の雨として放水すらしたそうです。“世界の七不思議”に数えられたほどのこの建造物は、もはや今の遺跡バビロンの何処にも痕跡すら残っていません。
バビロンは現イラク国の領域にありますが、ご存知の通り、イランイラク戦争、湾岸戦争、そして最近までアルカイダやISと戦乱が続いた地域でもあるため、遺跡の保存状態は危惧される状況と思われます。
#UHA味覚糖 #食玩 #コレクト倶楽部 #古代文明編 #マックスファクトリー

Default