Future Pastime 展 (2025)

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ベルリンでの「Future Cities」展以来、5年ぶり。マンハッタンN.Y.で
3/27(木)〜5/21(水)の55日間に渡り「Future Pastime」(未来遊戯)展が開催される。

キュレーター達が、オフィシャルアーカイブからどんな基準でセレクションしたのか気になる所だが、当日のレポートを待ってみたい。ベースとなるのはやはり「シドミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」のスタート地点となったシド・ミード自薦50作で、北米を巡回していた「PROGRESSIONS」展にかなり近いと思われるがラインナップの詳細は不明。ちなみに東京ではその50作から更に100点を追加した独自の展開を行った。これに比べると今回の「Future Pastime」は半分以下の40~50点数かも知れない。メモがわりに暫くの間、ほぼ被っていなかった展示の4点だけ紹介しておこう。

・HONDA Monster Bike Concept (初展示) 日本でのポスター化で再評価。
・LA2015 Down Town (初展示) ピーターハイアムズ監督のTVシリーズ。
・Tokyo Disco : プロデユーサー判断のセレクションでは「シドミード展」へは来日ならず。
・Gyro Balanced Vehicle : レストアされアーカイブで眠っていた名作。

キュレーターによるアナウンス。(粗訳)
「1959年、アートセンターを卒業すると、シド・ミードはフォード・モーターのアドバンス・スタイリング・スタジオに採用され、将来を見据えたデザイナーとしての地位を一気に確立した。しかし、彼の名声を真に高めたのは、U.S.スチール社による販促カタログの依頼だった。映画のような壮大なイラストで、彼はスチールを現在の素材というだけでなく、来るべき世界の基盤として位置づけた。これらの作品は大きな影響力を持ち、ジョージ・ルーカスやジョー・ジョンストンといった世代のデザイナーや映画製作者にインスピレーションを与えることになった。その後の20年間、シド・ミードは名だたる世界の著名企業とコラボレーションを行った。ミノルタ、トヨタ、電通、ホンダ......
彼らはシド・ミードの作品をファンタジーとしてではなく、あるべき姿の青写真として見ていた。そしてハリウッドから声がかかることになる。
ロバート・ワイズ監督はは『スタートレック』(1979年)のためにシド・ミードの工業デザイナーたる才能を求めた。
スティーブン・リスバーガー監督は『トロン』(1982年)のためにシド・ミードを起用した。
リドリー・スコット監督は『ブレードランナー』(1982年)の世界観のコンセプトをシド・ミードに依頼した。
ハリウッドは彼を受け入れ、彼は晩年までムービーデザインに関わることになっていく。シド・ミードは未来を想像するだけでなく、それを一から作り上げた。彼のビジョンは私たちが明日を夢見、デザインし、憂鬱にする方法を形作ったのだ。」

美術評論家による記事が既に幾つか発表されており、北米では今週木曜日の開催で盛り上がっている。
が、実際の会場のレポートではなく記事広告に近い。

HYPERBEAST: 3/20
https://hypebeast.com/2025/3/syd-mead-future-pastime-exhibition

DEADLINE: 3/20
https://deadline.com/gallery/syd-mead-paintings-exhibition-blade-runner-aliens/

‘Blade Runner’ Designer Syd Mead’s Sci-Fi Art Gets Major New York Outing
https://news.artnet.com/art-world/syd-mead-future-pastime-new-york-exhibition-2621849

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