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SYD MEAD 1969 POSTCARD BOOK
シドミード展(2019)「PROGRESSIONS TYO 2019」で限定販売されたポストカード・ブック。18種あるのは、オリジナルがU.S.スティール社「INTERFACE」の復刻版だったため。6種類の3冊構成であったのを全て私蔵コレクションから美術専門のスキャニングを行った。「INTERFACE」というタイトルが使用できなかったので、その制作年から「SYD MEAD 1969」とされた。18種類あるそれぞれのタイトルの中には、リリース後にエポックメイキングとなったアートが含まれている。但し、グラフィックDの勝手な解釈でデータのコントラストや彩度を弄ってしまったがゆえに、オリジナルとは全く違う色味になってしまったのがとても残念。人が作ったモノを勝手に弄るリスペクトの無さは、素人でなくプロが手を出したのは流石に酷い。
●「Back To The Fore」デロリアンの飛行形態の元ネタ。
●「帝国の逆襲」AT-AT インペリアル・ウォーカー(旧スノーウォーカー)としてジョー・ジョンストンにパクられる。
● Mattel社 HotWheels「SYD MEAD'S SENTINEL LIMO 400」の原型。デザイナーのジョナサン・ポロックが幼少期に
画集「SENTINEL」で憧れた車両を2002年にリモデルし計8種類のバリエーションで製品化。
https://hotwheels.fandom.com/wiki/Syd_Mead%27s_Sentinel_400_Limo
(実はリアのデザインはオリジナルとかなり異なるスケッチをアーカイブで2021年に新発見。おそらくシドミードは、ホットウィールとして新たにデザインし直したかったのだと推察される。)
●「BLADE RUNNER」の車両デザインを模索中だったリドリー・スコットが、シド・ミードを起用するきっかけになったアート。
●トレース画がオークションに出品され、コレクター達が色目鬼だった。
Airport 1990
Camping Out
City On Wheels
Computerized Automobile Designing
Emergency Hyperbaric Vihicle
Entertainment
Feedback
Getting About
Group Housing
Megastructure
Servo Mechanizm
Sources Of Power
Speciality Transportation
The Benefits Of Research
The City 1990
The Mall
The Showroom
Family Of Steel
当時から画期的なビジョンを展開していたシドミードの天才ぶりが響いてくる。ほんの少し、画集「SENTINEL」(1985 ) 再掲「SENTINEL Ⅱ」(1987)にも掲載があるものの、見切れていたり、部分であったりするので今までほぼそれら全てを見る機会がなかった。オリジナル版の「INTERFACE」は程度の良いものが少なく、フルセットで現存するののもかなり少ない。10年前の倍以上で高騰化が凄まじい。
残念ながらこれら「INTERFACE」オリジナルの原画はその大半が消失し、アーカイブにもほぼ残っていない。但し、中間制作物としての鉛筆画、ラフスケッチ、コンセプト集、トレース画などのごく一部がアーカイブには残っていたので、今後何かのタイミングや展覧会で出せる可能性があるやも知れぬ。ってか画集を新作する際には必ずカバーするべきであろう。
