珪ニッケル鉱 (garnierite) 平谷石材採石場 #0152

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暗赤色のチャートの表面を濃緑色の珪ニッケル鉱が覆っています。珪ニッケル鉱は独立した鉱物種ではなく、多くの場合はラテライト化(硬化)した蛇紋岩に付着して脈状になっており、熱水作用によって蛇紋岩中のニッケルが沈殿し二次生成されたもので、非晶質で柔らかく砕けやすい性質を持っています。緑色でニッケル成分の多いものほど鮮やかな色になるといわれています。(1枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

本標本は四万十塁帯の中生層に胚胎するマンガン鉄鉱の鉱化体(赤鉄鉱~含マンガン赤鉄鉱鉱層)に伴って産出したものとのことです。

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