紫水晶 (amethyst) 宝川 #0682

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水晶に混入した微量の鉄イオンが天然の放射線により発色した薄紫の水晶が縞状瑪瑙の上に晶出しています。(背景はソフトウエア処理しています。)

新生代新第三紀を二分した初めの時期、およそ2,400万年前から510万年前頃までを中新世と呼び、この時期に堆積した地層を中新統といいます。東北日本には中新統が広く分布しており、宝川(ほうがわ)の周辺一帯でも緑色凝灰岩(梁川層)を貫いて流紋岩や真珠岩体が散在しています。本標本はその中で生成されたものです。

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