- Sekisentei Japanese Mineral Museum
- 38F 宮崎県 Miyazaki Pref.
- 鉄斧石・水晶 (axinite-(Fe)/quartz) オシガハエ #0616
鉄斧石・水晶 (axinite-(Fe)/quartz) オシガハエ #0616
斧石はマグマ固結の終末期に放出されるホウ素を含むガスと母岩との反応により生成されたスカルン鉱物の一種で、結晶の形状が斧を思わせることからその名があります。本標本は褐紫色の鉄斧石に水晶と緑閃石が共生する標本で、水晶の中には日本式双晶も確認できます。(1~4枚目は背景をソフトウエア処理しています。)
宮崎県北西部にある日之影町の仲町地区にあるオシガハエ(押八重、押ヶ八重、尾小八重)は、 大崩山(おおくえやま、標高1,644m)周辺にある水晶産地の一つです。大崩山はカルデラ火山の地下部分が地表に露出したもので、ペグマタイトの岩脈や岩床が発達しており、斧石の産地としても有名です。