ベスブ石 (vesuvianite) 甲武信鉱山 #0656

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ベスブ石はカルシウム、アルミニウムおよびシリカを主成分とする含水鉱物で、その名前は最初に発見されたイタリアのベスビオ火山に由来します。スカルン中に含まれる代表的鉱物の一つです。背景はソフトウエア処理しています。

甲武信鉱山(こぶしこうざん)は梓山鉱山(あずさやまこうざん)、梓鉱山、金峯金山としても知られ、スカルン鉱床から金や水晶、黄鉄鉱、磁鉄鉱、黄銅鉱、方鉛鉱、褐鉄鉱等多種類の鉱物資源が採掘されていました。古くは武田信玄が16世紀に採掘した金山跡とも言われ、江戸時代にも断続的に金銀の採掘が行われました。1935年(昭和10年)には東京の有吉喜兵衛による金峰鉱業所が大規模な金鉱石の採掘を行い、その後採掘権を引き継いだ住友金属鉱山株式会社が1950年(昭和25年)に金峯金山、梓山鉄山の両鉱山を合併し甲武信鉱山として採掘を続けましたが、1954年(昭和29年)年頃に休止したとのことです。

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