- Nautil_Works Museum
- 5F アンモナイト亜綱
- Valanginites nucleus
Valanginites nucleus
Species :Valanginites nucleus
Age :前期白亜紀バランギニアン
location:ドイツ/シュテムヴェーデ
アンモナイト亜目、オルコステファヌス科のアンモナイト。
こう見えてペリスフィンクテス上科。
ゴニアタイトやセラタイトにも存在する球形フォルムの殻。
頭足類随一の形態的多様性を誇るアンモナイト目に居ないわけがない。
そんなインボリュート(若殻巻きを飲み込んだ巻き)した属種の中でも、この標本は特にキツ巻きでヘソが全くない。
しかし、ヘソがあったり細かく深いリブが刻まれていたりする別形態の個体が同種として流通している。
個体差と言うには差が激しい。
よくあるアマチュアの勘違い浸透現象で、複数の種が同種として扱われてるのだろうか。
それか、ペリスフィンクテス上科なので性的二形を形成する属種なのかもしれない。
※性的二形=雌雄で別の形態をとる種
鉄球の様なこのフォルム。
私がフランス在住時にハマっていた、ペタンクという鉄球を投げるスポーツをやる度にこのアンモナイトを思い出していた。
※ペタンク=ビリヤードっぽい感覚でプレイするスポーツとゲームの中間的なカルチャー。
それ程、質感・サイズ感共に鉄球っぽい握り込む手に馴染む形態アンモナイト。