ナスートケラトプス :さすがに、これはないだろうと思ったんだけど…

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Nasutoceratops ”大きな鼻と角のある顔” ナスートケラトプス ナストケラトプス(ナーストケラトプスの呼称は一般的ではない。)

こいつを初めて見たのは恥ずかしながらジュラッシックパークシリーズのわき役としてだった。『またヘンなのを作り出した』と思っていたんだけど、その後頭骨のレプリカを写真で見て『ああ…ありなんだ』と考え直した。この角竜類ってやつは個体変異がやたら多い。カスモサウルス亜科の代表トリケラトプスもホリドゥストプロルススノ2種が認められているが、発見された頭骨には様々な個性がある。成長によってもかなり様相が違ってくる。このセントロサウルス亜科のまるで水牛のような角を持つ御仁も角の生え方が牛っぽくて描くのに開き直りが必要だった。2023年に描いたものがどうにも生き物の自然さを維持できてなくてAdobestockにも登録して売れはしたけど、今年(2024)に描きなおした。全体のイメージをややスマートにして、トカゲっぽさをあまり出さずに仕上げた。
しかし、角の生え方については詳細な頭骨の展開図なんかも参考に観たけれど、やはり、生え方が牛だな。微細な頭骨の形状の違いで見た目を区別化が可能な絵に仕上げるのは難しい。
体色とか未発見の部分を補完することで、図録的な役割を持たせるのが限界だろうな。
AIは残念ながら類型を選別しつじつまを合わせて、新たに統合して想像するから、そこに出来上がるものは膨大な類型の取捨選択となる。
純粋に頭頂葉や側頭葉や後頭葉を働かせて生み出す絵描きの想像力が生み出すものは、もうちょっと深いところにあるファジーな雰囲気をもつ。

原画 4900×3500pix ファイル形式 TIF 320dpi  33MB  png 9.02M 2024.05.14作画

ライセンス販売 Adbestock、pixta png

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