ウィロー ―特別編―

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 何かどっかで見たことのあるようなストーリーだ、「指輪物語」の亜流だ、などの言われ様をした作品であり、それらの意見もあながち間違いではないとは思いますが、冒険ファンタジー作品としてはそれなりに楽しめて、個人的には好きな作品です。その要因は様々にありますが、二つ挙げるとすれば、一つは主人公のウィローを演じたワーウィック・デイヴィスの圧倒的な存在感であり、もう一つはジェームズ・ホーナーの音楽ですね。後者についてはサントラ盤CDを展示・登録した際に述べるとして前者のワーウィック・デイヴィスですが、誠に堂々と主役を張っていました。彼のフィルモグラフィーの羅列は冗長になるのでここではしませんが、『スター・ウォーズシリーズ』作品とその関連作品、そして『ハリー・ポッターシリーズ』作品がかなりの部分を占めており、その他も『ラビリンス/魔王の迷宮』や本展示アイテム収録作である『ウィロー』などで、要するにSFファンタジー作品への出演への積み重ねで俳優としてのキャリアを築き上げたわけです。つまり、彼のような身体的特徴の持主でも役者としての技量を磨けば、その実力を受け入れて出番を作り出す土壌が存在している、ということで、この辺りがアメリカ映画界、もっと煎じ詰めればジョージ・ルーカスの懐の深さ、度量の大きさなのかもしれませんが、実際のところは適材適所というところなのでしょう。
 ストーリーなどに関することは別の機会に述べるとして、あとは吹替に関して。ソフト版(本展示アイテムに収録)とテレビ放映版の2種類が存在していますが、結局は主人公のウィローの吹替をだれが担当したかの差であり、前者は富山敬氏、後者は三ツ矢雄二氏ですが、個人的にはやはり前者に軍配を挙げますね。
https://www.youtube.com/watch?v=uzn2izehkno
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