Miraspis mira

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本種は、世界の三葉虫を収集しているコレクターでは、知らぬ者が居ない様な有名古典種でありながら、完全体の実物が入手できない代表種です。チェコ産でも近縁のAcathalomina minutaやOdontopleura ovataは、市場で見かけることがありますが、本種は入手の機会が全くないと言ってよいレベルです。体長は20mmと小さい物の全身が棘に覆われ、棘に棘が生えた姿は、一目見たら忘れられない鮮烈な印象を持ち、Joachim Barrandeの図版から本種に惹き込まれたのは私だけではない筈です。

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    Trilobites

    2020/08/27

    ORM2016年11月02日 23:02
    マニア憧れの種ですね。実際Acathalomiaなどはオークションなどでも良く見かけますが、ミラスピス・ミラはさっぱり見かけませんね。稀産でおそらく生息数も少なかったのだろうは思うのですが、ぱっと見は瓜二つな近縁種と何故ここまで差がついたのでしょうね。

    2016年11月03日 14:54
    > ORMさん 
    本種は、昔も入手し難かったので、本当に数が少ないのでしょうね。Spiny on Spinyの種類は、他時代や別産地でも同型種より少ない傾向にありますね。代表的な例でデボン紀モロッコのCeratargesやKoneprsiaなんかも同じ傾向です。多分ですが、Spiny on Spinyの種類は、特殊環境下の適応例なのではと推定します。

    退会したユーザー2016年11月05日 16:51
    これはヒゲの生えた小さいトゲまで含めると二重にも三重にもなっている、ある意味で究極のトゲトゲ三葉虫ですね。小さいですが、ボヘミアを代表する、またシルル紀を代表する種類のひとつだと思います。
    私もいい標本が欲しいと思いつつ、あまりの高さに諦めてしまいました。

    2016年11月05日 18:36
    > citariusさん 
    ボヘミアやシルル紀、リカス目を代表してよい種類ですから、三葉虫を代表する種類と言って良いですね。一見すると標本の見た目は派手さは無いと思われがちですが、小ささと立体感が失われる為で、復元図から凄さがわかりますね。本種の本当の完全体は存在しないので、私の基準は、刺に刺が生えた状態が残っている事が第一条件でした。

    まっきー2016年11月19日 17:47
    つぶれているのでトゲトゲ三葉虫?と思いましたがよくみるとすごいですね。シルル紀というだけでも貴重なイメージですが、更にこのトゲトゲはすごいですね!

    2016年11月21日 22:48
    > まっきーさん 
    刺々種はデボン紀のイメージが強いですが、小さくても派手な種類がシルル紀に存在しておりました。本種は三葉虫コレクターなら絶対に気になる種類ですが、数が少ないので手に入れるのが難しい有名種であります。

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