和蝋燭とは?
和蝋燭(和ろうそく)の原料にはいろいろな植物性の油脂が使われ、なかでも昔から使用されている原料は、櫨(はぜ)の木の実の外殻から抽出した油脂で、「木蝋(もくろう)」または「生蝋(きろう)」と呼ばれる蝋が使用されている。
現代では植物由来の原料が多く、大豆から作ったソイワックスや米ぬかから抽出したヌカ蝋、蜂の巣から採取した蜜蝋などが使われている。昔は鯨の油を使用した蝋も存在した。一方で、重油から精製されたパラフィンワックスを使用した糸芯のろうそくを「西洋ローソク」と呼び区別されることが多い。
和蝋燭の芯は空気が絶えず芯の中に供給される中空構造のため炎が消えにくく、風がなくても炎の形が絶えず変化する。また、西洋ローソクに比べ油煙が非常に少なく、ススがあまり出ないのが大きな特徴である。