#機械式時計入門記事
ミューゼオ・スクエアに公開されている機械式時計入門記事に関する記事一覧です。ミューゼオ・スクエアは、万年筆から革靴まで、モノとの暮らしが楽しみになる情報が集まるWEBマガジンです。
銀座に生まれた時計の殿堂、セイコードリームスクエア。老舗ブランドの歴史と技術を知る。
今日も変わらず銀座四丁目の交差点を見下ろす、銀座のシンボル。
時計塔が象徴的な和光は1881年「服部時計店」の開業から始まった、老舗時計メーカー「セイコーウオッチ」発祥の地で今日も営業を行なっている。
そんな所縁の地に、セイコーブランドを体感出来る新施設が2018年12月に誕生した。
施設の名前は「セイコードリームスクエア 」。
当施設には定期的に時計師も来館し、その作業を生で見ることもできるという。
ユニークな施設の見所を館長である神野さんに伺った。
機械式時計をもっと楽しむための書籍まとめ
気になる時計を「インターネットで検索」というのも手軽だが、良質な情報が凝縮された書籍や雑誌も見逃せない。時計デビューの良きナビゲートとして、また困った時のアドバイス役として頼れる存在になってくれるだろうオススメの書籍をご紹介。
見るべきはケースコンディション?ケアーズで初めてのアンティーク時計を選ぶ
初めてのアンティーク時計選び。デザインだけで選んでいいの?コンディションはどう判断すればいい?実用品として末長く使えるアンティーク時計を選ぶコツを「CARESE」の石川さんに聞きました!
仕組みで選ぶ機械式時計。自動巻き時計と手巻き時計のメリット・デメリットとは?
精度や取り扱いのしやすさならば機械式時計よりもクオーツ時計の方が優っている。それにもかかわらず機械式時計が人々に愛され続けているのは、チクタクという時計の音に耳をすませたり、自分の手で毎日ゼンマイを回すという持ち主と機械の関わり合いが存在するからではないだろうか。
この記事では機械式時計の機構にスポットライトを当て、自動巻きと手巻きそれぞれの仕組みやメリット・デメリットを見ていきたい。
小さき世界に輝く。磨きと彫りの職人技とは。
東京の閑静な住宅街の一角。『DAIZOH MAKIHARA』の表札が掛かったアパートの一室が牧原氏の工房だ。部屋の中にお邪魔すると、工具や大型の切削マシン、旋盤、図面などがずらりと取り揃えられている。
ここは牧原大造氏の住居兼工房だ。改めて紹介すると牧原氏は“時計製作師”という一風変わった肩書きを名乗っている時計師だ。前回も書いたが、”時計師”という言葉を使う時、その仕事内容は2つに分けられる。1つは時計の修理を専門とする時計修理師。そしてもう一つは時計の設計や組み立てなどの製作を自らの手で行う独立時計師。牧原氏は海外から調達した時計のムーブメント(メカ部)をベースに磨きや彫りを施すことから、仕事の内容としては時計の製作、どちらかというと後者に近い。
前回は彼が“時計製作師”になるまでのプロセスを紹介したが、今回は、精緻さと大胆さが求められる、そして牧原氏が最も得意とする磨きと彫りの手仕事にクローズアップしてお届けしたいと思う。
ファンの力を結集して作った時計が話題に。実直にモノ作りの道をゆく若き時計製作師。
時計を裏から見て幸福な気持ちになるのは僕だけだろうか。いや、機械好きの多く(特に男性)は魅了されているに違いない。
シースルーバックと呼ばれる裏が透ける構造になった時計を見ると、複雑に入り組んだパーツがどのように動くのか? 探求したい気持ちで心躍ってしまう。あるいは一つ一つ磨きによって手間が掛けられた微細なパーツを見て惚れ惚れしてしまうという方もいるだろう。
今日お話を伺うのは、そんな時計を自らの手で作り、自らの手で磨き挙げる時計製作師の牧原大造氏。日本でも稀な“時計製作”と“時計彫金”の2足のわらじを履く職人さんだ。
そもそも時計師という職業は2つの職人が存在する。一つは主に修理を行う人、そしてもう一つは時計を製作する人(一般に独立時計師という)。今回ご紹介する牧原氏は後者に近い。