PONTIAC FIREBIRD FORMULA 400 (1972)

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American Car Collection Vol.80

日本でもお馴染みのアメ車のひとつ「ポンティアック ファイアーバード」といえば、なかでもトップモデルの「トランザム」をイメージする人は多いのではないだろうか。一方、それよりは安価で、スポーティなイメージを持つグレードが存在した。それが「フォーミュラ」だ。ボンネットにファイアーバードのイラストが描かれない代わりに、後端がボンネットに溶け込むようにデザインされたふたつのエアスクープが特徴だ。最高出力250馬力、最大トルクが441N・mを発生する、V8 6.6リッターエンジンを搭載しており、これに4速MTとLSDを組み合わせ、0-400m加速で7.1秒を記録する。エンジンは、のちに7.7リッター仕様も用意された。ちなみに、1972年型のフォーミュラ400の価格は3981ドル。当時の円相場が1ドル/300円前後であり、日本円に換算すると約1200万円と、やはり高級な部類であったといえる。
 今回のモデルカーは、そんな1972年モデルの「ポンティアック ファイヤーバード フォーミュラ400」だ。このモデルの特徴であるふたつのエアスクープも忠実に再現されているほか、モデルイヤーごとに意匠が異なるフロントグリルも、1972年仕様に準じたハニカムタイプとなっている。そのほか、ロングノーズのボンネット、なだらかな曲線を描くルーフライン、厚みのあるCピラー、ボディ全体を引き締めるサイドデカール、適度にローダウンされた車高など、真横から見たときのフォルムの再現性は特筆すべきものがある。実際に手に取ってみることで、その絶妙なバランスで再現されたボディスタイルを楽しめるはずだ。

ラインナップのご紹介 vol.37参照

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