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PLYMOUTH FURY SPORT (1975)
American Car Collection Vol.84
1975年にデビューした「プリムス フューリー」。1956年にデビューして以来、プリムスのフラッグシップモデルとして君臨していたフューリーも、1973年のオイルショックの影響は避けられなかった。その結果、これまでのフルサイズモデル(Cプラットフォーム)から、コンパクトなクライスラー社のBプラットフォームをベースに開発されたのだ。なお、4ドア用と2ドア用でホイールベースが異なる2種類のプラットフォームが用意されている。エンジンは直6、3.7リッターのほか、V8の5.2リッター、オプションで5.9リッターや6.6リッター仕様も設定。トランスミッションは3速MTに加えて、3速AT仕様も用意された。ちなみに、もっとも大排気量のV8、6.6リッターエンジンの最高出力は190馬力、最大トルクが393N・mを発生する。
今回のモデルカーは、1975年モデルの2ドアクーペのなかでも、もっとも豪華仕様である「プリムス フューリー スポーツ」だ。フューリー スポーツの実車の全長は5430mmだが、スケールダウンしたとは思えないほど大柄なボディであることがモデルカーでも確認できる。デビュー時に採用されていた丸目のヘッドライトや、縦基調のフロントグリル、ホワイトにペイントされたAピラーとルーフ、ボンネットおよびトランクの微妙なプレスライン、Cピラーに配された「Sport」のロゴも見事に再現されている。また、ダッシュボードの造型や細身のシフトノブ、厚みのあるシートの再現も抜かりはない。1970年代後半~80年代にかけて、ハリウッド映画の劇用車としても活躍したフューリー。モデルカーを通じて、その魅力を再確認してみてはいかがだろうか。
ラインナップのご紹介 vol.39参照