PLYMOUTH ROAD RUNNER (1974)

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American Car Collection Vol.76

1971年にデビューした2代目「プリムス ロードランナー」。初代モデルで設定されていた2ドアハードトップとコンバーチブルは廃止され、ボディバリエーションは2ドアクーペのみとなった。また、角張ったフォルムが特徴的な初代モデルのフォルムを意識しつつ、2代目は丸みを帯びた当時のクライスラースタイルを踏襲したものとなっている。排ガス規制によってパワーダウンを余儀なくされたが、用意されたエンジンはすべてV8。最強のユニットは、オプションで設定された排気量7.2リッター、最高出力425馬力、最大トルク665N・mを発生する「HEMI」エンジンが用意された。しかし、年々厳しくなる排ガス規制に対応するべく、これ以降はさらにパワーダウンしていくことになる。
 今回のモデルカーはフェイスリフトが行われたあとの、1974年モデルの「プリムス ロードランナー」で、ボディカラーは「Vitamin“C”Metallic(コード:K2)」または「Tor-Red Metallic(コード:V2)」と思われる。ボンネットのバルジを真横から見ると「GTX 440」の文字が視認できる。つまり、ボンネットの中には440Cuiエンジンが収まっていることを意味している。ボディ全体をグッと引き締める、流れるようなブラックラインのデカール、Cピラーにはワーナー・ブラザースが手掛けたアニメーション『ルーニー・テューンズ』に登場する「ロードランナー」のキャラクターの姿も見える。真横からの微妙なライン、角度の再現が求められるリアガラスからテールエンドに掛けての造型も実に美しい。全長5390mmという大柄なボディサイズのマッスカーのフォルムを堪能していただきたい。

ラインナップのご紹介 vol.35参照

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