鳩5銭錫貨 昭和21年銘

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戦後間もなくに発行された5銭貨幣です。元々は別の図案で戦時中の貨幣の後継として計画されていましたが、発行主体が大日本だったためにGHQに発行を差し止められていたという経緯があります。これを改めて発行されたのが鳩5銭錫貨で、同時期に発行された稲10銭アルミ貨とともに発行主体が初めて「日本政府」と改められました。素材は戦時中の資材窮乏がまだ解消されていないために引き続き軟質の錫が主体ですが、事情が改善したのか、穴無しになって若干量目が上昇しています。

専ら「円」単位の貨幣が流通する現行貨幣と近代貨幣との狭間に位置する貨幣であり、また戦後色がみえ始めた貨幣でもあります。
※ 発行枚数は2か年累計(単年度発行枚数は不明)

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