寛永通宝 虎ノ尾寛小字(母銭)

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寛文8(1668)年以降に鋳造された いわゆる「新寛永」のうち、江戸の深川・十万坪で鋳造されたとされる銭です。寛の字の跳部が尾を引くように湾曲しており、字体が非常に特徴的です。

母銭とは、通用銭(子銭)を造るための原型になる銭で、母銭を型材に当てがって写しとることにより子銭の鋳型になります。鋳造の性格上、原型となる母銭は子銭より彫りが明瞭で大径に造られ、当然ながら製造数も少ないです。

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