近鉄 8000系 8063F 2色塗色 旧

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■実車について
8000系は、トップナンバーが、8021編成です。8001編成から8020編成までは空き番になっていました。これは、先行生産された900系を8000系に編入するための準備でした。しかし、900系の改番はされずに廃車されるまで登場時の番号をつけていました。8000系は沿線の人口増加と合わせて急ピッチで増備されていきます。8060編成からは通風装置を扇風機からラインデリアに改め、屋根上断面の変更とベンチレーターからラインデリアに変更されました。8060編成から8068編成までは、ベンチレーター車と同じコイルバネ台車をはいて登場しました。8000系はM-Tユニットという考えのもと、まずMc-Tc編成を登場させ、一部の編成にはその後中間車T-Mを挟んで4連化するというのが常でした。8060編成から8068編成にも中間車が増備され全9編成が4連化されました。この時中間車は空気バネ台車に変更されて編成の中で先頭車は金属バネ台車、中間車は空気バネ台車と変則的な編成でした。また、中間車は形式が改められサ8710、モ8210(ラインデリア車は、サ8700、モ8200)となりました。近鉄の伝統でトップナンバーは1から始まるので、サ8711~8719、モ8211~8219となりました。ここで各車番の末尾の位を揃えるために、8061-8711-8211-8561のような編成になり、8060編成のみ8060-8719-8219-8560というように末番が揃わない変則編成が登場します。増備は続き、8069編成はアルミ車体の試作車として登場します。8069-8720-8220-8569とまた末尾の番号が異なる編成が登場します。アルミ試作車を挟んで増備は続き8070編成から8084編成が登場します。これらの編成もMc-Tc編成で登場しますが、8080編成以降は4連化されます。8070編成から8079編成は長らく2連で活躍していましたが、運用が奈良線以外へ拡大することで3連車も必要となり、8070番台に白羽の矢が立ち、8070、8071、8076~8079各編成、合計6編成が中間M車を増備して3連化されます。この時期、8000系の4連車は一部を除き順次省エネ改造化されて行きます。この時、8070番台で3連化されなかった編成のうち、8072編成と8073編成が4連化され省エネ改造されました。この時、8060編成と8063編成の中間車を8072編成と8073編成に差し込み、8060編成と8063編成は再び2連へと組成変更されます。なお、8072編成には8060編成の中間車が挿入され、省エネ改造も加わり8219-8072-8219-8572というようななんとも不揃いな番号順となりました。8073編成においても8713-8073-8213-8573となり末尾はそろっているもののなんとも不揃いな編成へと変身して行きました。省エネ改造された編成は皆このような改番(Mc→Tc、T→M)がなされました。8060編成と8063編成はその後冷房化され、省エネ改造はされず、塗色変更など経て廃車されています。8070編成では、8074編成と8075編成が2連で活躍していましたが、8074編成は8069編成を中間に挟んで晩年は6連化されています。すでにこれらの車両は廃車され、残るは8080番台の数編成が最後の活躍をしています。2024年秋には新しい通勤車が登場することが決まっており、残る編成もあとわずかな活躍となる見込みです。

模型について
■マイクロエースより、再度2連化され初期の2色塗装の時代で模型化されています。

2024.3.24 記

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