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『奇妙な論理』I & II / マーチン・ガードナー《ハヤカワ文庫NF他》
『奇妙な論理』I & II 、マーチン・ガードナー/著、市場泰男/訳。ハヤカワ文庫NF。
もともと社会思想社教養文庫より発行されていましたが、教養文庫廃刊後、ハヤカワ文庫NFから再刊されました。
“科学ブームが生んだ一つの奇妙な結果は、新しい異様な「科学」理論が人びとをとらえたことである。疑似科学は、精神や肉体の健康だけでなく、考古学、地質学、物理学など広い分野にわたっている。すぐれた科学解説書からパズルモノまで多彩な作品で知られるガードナーが、疑似科学の実態をエピソードをまじえて物語り、「人間のだまされやすさ」にメスを入れる”(解説より)
解説にある通り、世に一定の信者を集めた多くの疑似科学理論を批判して、注目を集めた本です。
内容としては、「地球空洞説」「ヴェリコフスキー理論」「反進化論」「人種差別を煽る科学理論」「自然療法」「ダイアネテックス」「ESPとPK」「空飛ぶ円盤」「ダウジングロッド」「生物自然発生論」「ルイセンコ学説」「アトランティスとレムリア」「ピラミッドは全ての歴史を語った」「インチキ医師たち」等々を批判の対象として扱います。
問題点は、訳文がやや直訳気味で読み進めるのが難儀するところですが、もし古書等で見かけられたら、是非読んで頂きたい本です。いまだに《水素水》とか詐欺話は絶えることがありません。
個人的には、謎や怪奇は好きですが、誰かから金を巻き上げるとかの、非道な目的で構築された嘘話やカルト宗教は嫌いなので、良書だと思います。
#マーチン・ガードナー #市場泰男 #疑似科学 #ハヤカワ文庫NF #教養文庫
利右衛門
2021/05/23 - 編集済みこれは面白そう!探してみます💨💨
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Jason1208
2021/06/05コメント有難うございます。
日本では「奇跡や怪奇現象のウソを暴く」みたいな本は珍しいのですが、志水一夫氏の「UFOの嘘」「大予言の嘘」、と学会(山本弘氏)の「トンデモ超常現象99の真相」などがあります。当館で今度取り上げてみます。
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