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- スティーヴ・ヒレッジによるサイケデリック・ロックの名曲カバー「イッツ・オール・トゥー・マッチ」
スティーヴ・ヒレッジによるサイケデリック・ロックの名曲カバー「イッツ・オール・トゥー・マッチ」
聴き飽きたわけでは全くないけれども、たまには別のアーティストによるカバー・バージョンで聴きたくなるビートルズ楽曲。数えきれないほどありますが、これもそのうちのひとつ。「私はジョージにギターを教えた」と
近年豪語するドノヴァンの曲がA面なのは個人的には不本意ですが、(外国では「トゥー・マッチ」がA面だったそう)ソロ・アーティストとしてゴングの後に活動を始めたヒレッジのセカンド・アルバムからのシングルです。この人に関してはこのレコードの他には後年、あのラシッド・タハの相方としての活躍の方が記憶に残っているのですが。さて、このシングルはプロデュースとミックスダウンがトッド・ラングレンで演奏がユートピアですから、やっぱりそこは押さえてましたかと。少なく無いですね、ジェフ・リンを筆頭にビートル周辺・関連仕事に積極的な人は。70年代といえばユートピアのビートルカバーは話題になったものです。
サイケデリック・ロックの頂点に君臨する曲はハリスンの「トゥー・マッチ」と信じてやまないのですけれども個人的には、ただこの曲のカバー・バージョンは多くないですね。いくつか知ってはいますが。アルバムではこの2曲、どちらも大変長い尺ですが、このシングルでは共に3分台のショート・ヴァージョンへ。オリジナルの「トゥー・マッチ」が6分あろうが8分あろうが長いと感じた経験はありませんが、この人のバージョンで長いのはちょっとあれかな笑。しかし尺のことでいえばシングルといえども5分弱あたりまでは聴きたかったところです。基本的にはオリジナルから大きな音楽上の逸脱はありませんが、ヒレッジ自身が好きな曲だったようでライブでも一時は頻繁に演奏していたそうです。