Voigtlander Vitessa L Ultron 50mm f2

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フォクトレンダーは、今からちょうど251年前の1756年,神聖ローマ帝国時代のウィーンで創業した、「世界最古の光学機器」メーカーでした。1756年といえばモーツァルト生誕の年ですから、モーツァルトがザルツブルグで産声を上げた年に、その約300キロ東で同社は誕生したことになります。ブランドに歴史の長さが分かります。会社名は創業者のヨハン・クリストフ・フォクトレンダーに由来します。
ビテッサが発売されたのは1950年で、ノブ式巻上げが一般的だった当時としては、このプランジャーの一押しですぐ撮影できるというのは画期的でした。フィルムの巻上げとシャッターチャージが同時に行なわれる機構をセルフコッキングと言いますが、セルフコッキングさえ無いカメラもまだ少なくなかった時代です。
ビテッサはローマ字表記でVitessaと書きますが、これはフランス語のVitesse=スピードが語源で速写性能が高いところから名づけられたのかも知れません。シャッターボタンの一押しですぐ撮影可能になり、かつ、プランジャー一押しで連射が出来たわけです。
また、大口径レンズのことを英語ではハイスピードレンズと言いますが、ビテッサは当初より開放がf2のウルトロンが搭載されましたので、Vitessaは大口径レンズ搭載をも意味したのかも知れません。
このレンズが使って見たくて、購入しました。

* 《作例》ウルトロン
* キキョウ 桔梗 白花 Ultron 50/2  
 古典園芸植物には、古典レンズが似合います。
* ハナショウブ 花菖蒲 Carl Zeiss 凹 Ultron 50/1.8
 和花をしっとり写すには良いかも知れません。
* ラベンダー ふらの COLOR-ULTRON 55/1.4 AR
 発色とピントと背景ぼけが、現代的な写りが絶妙です。

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