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初めて宇宙に行ったカメラ KIEV 10
KIEV 10(キエフ10 )は、1965年3月に打ち上げられたボストーク(ヴァスホート)2号に搭載され、宇宙飛行士アレクセイ・レオノフによる船外活動で、大気圏外から観た地球をフィルムに収めたという、ソ連で最初のスペースカメラとして使用されたカメラです。
フォーカルプレーンシャッターを搭載する高級一眼レフとしては、世界で初めてシャッター優先の自動露出(AE)を実現したカメラです。
このカメラに搭載されたシャッターが、また極めて独創的で、6枚の銅色に輝く扇形の金属製の羽が扇形に回転する。三角形のスリットが、フィルム面を半円形に走る、何とも不思議なメカニズムである。膜はメタルのまま塗装がされていないので、膜の三角形がフィルムに写ります。銅色のシャッター羽根も、宇宙では空気が無いから光が拡散することが無いから、乱反射が起きにくいのでブラックコートする必要が無いのかも知れない。シャッター機能も、もしかしてフォーカルプレーンシャッターでは、シャッターが切れなくなるかも知れないので、負荷の少ない扇形のシャッターを開発したのかも知れません。
色々と話題を提供(極一部)しているカメラですが、この無骨のデザインは、シャッター優先の自動露出(AE)を実現するためのデザイン?
宇宙での撮影を目的に製作されたカメラを、そのまま販売したのではないかと思うようになりました。
スキー手袋をしていてもシャッターは切れるし、ニコノスを水中で操作する感覚に似ています。ハイアイポイントでは無いですが、ファインダーから目を離しても、プリズムファインダーでピントが合わせられます。
撮影する以上に想像力を湧かせてくれるカメラです。
Jason1208
2020/12/10「宇宙に行ったカメラ」と一口に言っても、宇宙機に搭載されたカメラと真空曝露されたカメラではまた全然意味合いが違いますね。
いわゆる米NASAのスペースシャトルの時代に、特製のモノではない市販品のSONYのパスポートサイズビデオカメラを機内に持ち込もうとして、分解検査したところが、ベアリング等の高精度がNASAを驚かせたとか聞いたことがあります。
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Fortune Lens
2020/12/10 - 編集済み宇宙遊泳に使われたそうですから、真空暴露されたのでしょう……東側のカメラ情報は、詳しく伝えられてきませんから……想像の域で、断言が出来ないです。このカメラに興味があった訳では無く、交換レンズが欲しくて購入したらボディーも付いてきた、という感じで、特殊レンズマウントで、死蔵していました。旋盤が到着したので、近いうちに解体されてしまうでしょう……その前の記念写真です。マウントアダプター製作して、ソニーのデジカメとドッキングです。
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