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ウルトラ怪獣シリーズ アリブンタ
ティガからはじまる平成3部作世代のマストアイテムといえばなんといってもウルトラ怪獣シリーズ、一般的にいう怪獣ソフビだ。 造形は最高とは言えないものの、遊ぶには申し分ない出来である。
今日は誰と戦わせようかななんて思いながらおもちゃ売り場を物色していたのを思い出す。
今回のアリブンタを語るならやはりその色味だ。サイケデリックでどぎついこのピンクは当時のおもちゃ売り場の派手さの中でも飲まれなかっただろう。こういうカラーバリエーションが私のアリブンタ棚を賑やかにする。
やはり怪獣は色が多い方が、トゲトゲが多い方がいい。
ちなみに、こちらのアリブンタには生産時期の違いで大きく軟質タイプと硬質タイプが存在する。
手にとれば判別は簡単だが、見ただけで判別できたらちょっと自慢できるぞ。
見分け方は顔とお腹を見れば一目瞭然だ。
それぞれ、解説していこう。
まず、写真前半の「軟質」アリブンタ。1992年、ウルトラ怪獣シリーズ64のタグ付きで発売されていたタイプのものだ。
顔の塗装は濃い青で顔の中心を通って口の手前までコンパクトに塗られている。
蛇腹と目、口は鈍く光る金色で塗られており、少々暗めな印象だ。
対して、両手のハサミと背中の角は白みがかった明るい銀で塗られている。
全体的に落ち着いた配色で渋さがあるのが軟質タイプだ。
流通量は同じぐらいだと思うが、個人的には硬質タイプよりも見かける機会が少ないように思える。
次に写真後半の「硬質」アリブンタ。生産時期の早いタイプだ。
顔は明るいメタリックブルーで塗装されており、軟質よりも塗られている面積が大きい。
蛇腹と目、口の配色はマッドなクリーム黄色で塗られている。軟質に比べてずっしりしている印象だ。
一方で両手のハサミと背中の角は軟質よりも暗めなメタリックなシルバーで塗装されている。
光沢のシルバーに成形色のピンクが反射して綺麗に見える。
パッと見たときに鮮やかでしっかりしているのが硬質タイプだ。
ウルトラ怪獣シリーズのアリブンタを見かけると大体は硬質タイプな気がする。
一見、判別しづらそうだが、並べてみると違いは明確。慣れてくれば判別なんて朝飯前だ。
女の子と一緒にフィギュアショップに行った時、ショーケースに飾られているソフビのアリブンタが硬質なのか軟質なのかを一瞬で見分けられればカッコいいこと間違いなし!高感度も爆上がりだ!※
長くなったが今回のアリブンタ、飾って眺めるのはもちろんいいが、本来のようにお手持ちのウルトラマンと戦わせるのもいいだろう。
フィギュアーツやウルトラアクトなどとサイズ感もぴったりだ。
カラーリングが気に入らなければ塗装すればいい。中古品屋で出会える機会が多く手に入りやすいので、ソフビの無限の可能性を追求してみては。
※実際に栃木県壬生市のバンダイミュージアム名物「ウルトラ怪獣タワー」にはこちらのアリブンタがご丁寧にも硬質、軟質の両方が展示してある。デートやオタク友達同士の観光にて、話のネタにでもどうぞ。