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ブルマァク ミニ怪獣シリーズ アリブンタ(オレンジ成形)
インディジョーンズシリーズが好きだ。ハリソンフォード演じる考古学者が伝説の秘宝を追い世界を駆け巡る冒険譚である。
幼い頃にテレビでよく放送していたこともありとても思い入れが深く、DVD-BOXを買い揃え、よく見返している映画の一つだ。
思えば、私のコレクション癖も本作やモンタナ・ジョーンズ、ボウケンジャーなどで磨かれたのかもしれない。
今でも本気でトレジャーハンターを目指そうかと思っている今日この頃だ。
さて、そんな不朽の名作インディジョーンズの一作目「レイダース 失われたアーク」にこんなセリフが登場する。
「これ(時計)は安物だ。夜店で買えば10ドルもせん。ところが一千年も砂に埋めておけば大変な貴重品になる」
言葉の通り、物の価値は年数が経つにつれ上がっていくという意味のセリフだ。
数千年前の人が日常茶飯事に使っていた食器や装飾品も何千年後に発見されれば考古学的価値が爆発的に大きくなる。
これぞロマンの塊である。
時に現代。玩具こそこの言葉そのものではないだろうか。
当時、ブルマァク ミニソフビの値段は60円程度。
しかし現代においては某オークションサイトで出品されてもそこそこ出さないと手には入らない。物価が上昇したことを踏まえても価値は何倍にも跳ね上がっている。
私自身、希少価値云々でアリブンタを集めている訳ではないが、相場が高いものを持っているというだけで、優越感に浸ることができる。玩具コレクターの本質とはロマンを追い求めることであるのだ。
さて、今回のアリブンタだが、また謎の多いアリブンタである。
型に関しては以前紹介した復刻ミニソフビと同型だ。私が所持してるのはオレンジ成型のものだが、色が薄いものと濃いものがある。
このオレンジ成型の他に黄色成形のものもある。こちらもいつか手に入れたい。
薄オレンジのタイプは個体差なのか、上半身が曲がっている。
これはこれでユルくて好きだ。
小さい目が可愛らしい。薄いメタリックグリーンの控えめな塗装が味を出している。
一方で濃いオレンジのタイプはがっしりと安定している。
お腹の深い緑とオレンジの色合いが綺麗だ。どちらも細かいところまで造形されているのが嬉しい。
多少の塗装剥げはあるが、保存状態としては良いと思う。
当時物のソフビに関しては製造時期による個体差などがネットの情報だけでは確実に得られない。
少なくとも現時点では濃いオレンジ成形、薄いオレンジ成形、黄色成形の3種類が確認されている。
同時期のブルマァク ミニソフビに薄オレンジ成形、メタリックグリーン塗装のものがあるため、アリブンタも薄オレンジ成形が発売されていたことはほぼ間違いないと思われる。
製造されたのはおそらく40年ほど前だろう。この世界の空気に触れているという意味では筆者よりも歳上である。
劣化しやすいプラスチックという素材だが、保存方法によっては半永久的に存在し続ける。
文明が滅んだ後も、インディジョーンズみたいな考古学者が我がアリブンタ祭壇を発掘してくれて、こういう生物が旧文明時代に存在したのかという論文でも書いてほしい。
大事なのは次の世代にアリブンタを受け継ぐことだ。まだまだ集め続けますよ。