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- 朝日ソノラマ 宇宙船文庫 24年目の復讐 上原正三シナリオ傑作集
朝日ソノラマ 宇宙船文庫 24年目の復讐 上原正三シナリオ傑作集
1985年3月30日 初版発行
発行所 株式会社 朝日ソノラマ
昭和60年(1985年)に朝日ソノラマの宇宙船文庫から刊行された、「24年目の復讐 上原正三シナリオ傑作集」です。
円谷プロ(ウルトラシリーズ・怪奇大作戦など)、東映(戦隊シリーズ・メタルヒーローシリーズなど)、ピー・プロ(鉄人タイガーセブン・電人ザボーガー)、宣弘社(シルバー仮面・レッドバロン)など、名だたる特撮ヒーロー番組の脚本を手掛けてきた上原正三氏。そんな氏が円谷プロで手掛けた『ウルトラQ』『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』『帰ってきたウルトラマン』などの作品の中から17篇が収録されています。
円谷作品での上原氏というと、沖縄出身という出自を色濃く反映させた作品が多く、その最たるものが『帰ってきたウルトラマン』第33話「怪獣使いと少年」であるのは論を俟たないところですが、本書にはその「怪獣使いと少年」が原題の「キミがめざす遠い星」で収録されています。実際に放送された「怪獣使いと少年」は、レギュラー出演者が郷秀樹・伊吹隊長・坂田次郎の3人しか出てこない異色回でしたが、この「キミがめざす遠い星」を読むと本当はMATの他の隊員も、坂田家の人々も全部出てくるんですね(有名なパン屋の件、佐久間少年にパンを譲るのは、本来ならば坂田アキの役どころだった!)。「怪獣使いと少年」が“問題作”と評されるまでエスカレートしてしまったのは、演出の東條昭平氏が脚本を改変したことによるところが大きい、というのが「キミがめざす遠い星」を読むとよく判ります。
#ウルトラQ #ウルトラセブン #怪奇大作戦 #帰ってきたウルトラマン #上原正三 #朝日ソノラマ #宇宙船文庫 #円谷プロ #怪獣
Jason1208
2020/01/09上原正三先生、亡くなられたそうです。ご冥福を。
https://www.sankei.com/entertainments/news/200109/ent2001090001-n1.html
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woodstein
2020/01/10 - 編集済み訃報記事、見させて頂きました。非常に残念でなりません。我がミュージアムでも何か追悼できないか、考えてみることにします。
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dape_man
2020/01/11上原氏の作品というと『帰ってきたウルトラマン』でのツインテール&グドン、シーゴラス&シーモンス、テロチルスの“東京破壊三部作”が有名ですが、“裏ウルトラシリーズ”ともいうべき『シルバー仮面』でもやっぱり怪獣サソリンガに戦後日本復興の象徴である東京タワーを破壊させたエピソードがあったのを思い出しました。この時代のウエショウ節って凄まじいものがありますね。ただただ合掌。
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