太田出版 モンド・エロチカNo.01 セクシー怪獣大暴れ

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1998年4月27日印刷
1998年5月3日第1刷発行
発行所 株式会社太田出版

平成10年(1998年)に太田出版より刊行された「モンド・エロチカNo.01 セクシー怪獣大暴れ」です。
昭和42年(1967年)~昭和43年(1968年)頃、新樹書房が刊行していた成人向け実話雑誌「漫画Q」に連載されていたエログロ・ナンセンス怪獣マンガ「セクシー怪獣シリーズ」。その連載を傑作劇画集としてまとめた珍本、「週刊漫画Q臨時増刊3月12日号 奇抜!セクシー怪獣大暴れ」(昭和43年発行)を復刻という形で平成の世に再び甦らせたのがQJマンガ選書の裏バージョン「モンド・エロチカ」シリーズ第1弾となる本書です。
「同性愛獣レスビドン」 「トルコ産の手指怪獣オスペシテラ」 「セイコウ獣コトイタス」 「変態獣サドンゴ対マゾヒヒ」 「痴漢獣シリキラー」...等々、名前を書くのも憚られるセクシー怪獣が次々と出現、それを宇宙研究所のタラ博士やその助手たち(なぜか美人でグラマー)が撃退するというのがこの「セクシー怪獣シリーズ」のおおまかな骨格。ストーリー自体は意外にも怪獣映画のフォーマットに忠実ですが、その上に振り掛けられた当時の芸能ゴシップ・性風俗ネタと渾然一体となったカオスな世界は、'60年代末の日本のある一面を伝えているという意味で実に興味深いところです。
また、物語に登場するセクシー怪獣たちを往年の少年誌の特集記事風に紹介したイラスト図解ページが馬鹿馬鹿しくも秀逸。淫獣・触手系のルーツともいえるセクシー怪獣のデザインは、男なら誰もが抱く性的妄想を怪獣として具現化した下劣で猥雑なものではありますが、まさに「大人の怪獣図鑑」といった楽しさがあります。
怪獣ブームに咲いた徒花ではありますが、ブームの影響力の大きさを示す事例の一つとして記憶に留めておきたい漫画です。

#太田出版 #新樹書房 #週刊漫画Q #セクシー怪獣 #漫画

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