月報 キング 1964〜1966年

0

1964年5月号には、ローリング・ストーンズの国内初シングルが紹介されています。レノン=マッカートニー作品ですね。

ロンドン・レーベルのメーカー直輸入盤第一弾も1964年からのようです。

1964年9月号にはアップルジャックスの「夢を追って(Like Dreamers Do)」が掲載されていますが、これもレノン=マッカートニー作品です。ベースが女性のグループでしたが、60年代に聴いた記憶は全くありません。

1965年3月号には安田章子さんが「モダンな流行歌でデビューする青春のアイドル」として紹介されています。童謡歌手からいきなり「夜明けのスキャット」になったわけではないということですね。

当時のキング・レコードは、イタリアのリコルディとCGDを抱えており、カンツォーネが大きな強みだったと思います。 1965年4月号には、第15回サンレモ音楽祭の入賞曲がずらりと並べられています。ジリオラ・チンクエッティ,ボビー・ソロ、ウィルマ・ゴイクなどの中に伊東ゆかりさんのレコードも混ざっています。

「ユア・ベイビー」は、スパイダースの「フリフリ」(65.5.10臨発)と共に、日本のロック・バンドの草分け的な楽曲だと思います。ブルー・ジーンズ等のエレキ・バンドは既に存在していましたが、基本はインストでしたし、専属歌手とかでなく、バンドのメンバーだけで歌って演奏する(ビートルズ・スタイル)というのは、珍しかったのです。加瀨邦彦さんのオリジナル曲というのもポイントが高いところ。後にワイルド・ワンズとして再録音しましたが、オリジナルを超えるところまではいきませんでした。(これは個人的な感想です)

1966年12月号には楽劇「ワルキューレ」が紹介されていますが、これにより「ラインの黄金」から始まった「ニーベルングの指環」プロジェクトが完結することになります。

#アナログレコード
#レコード資料

Default