RED TIDE WEST

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『RED TIDE WEST』は、1980年代後半にワルシャワ条約機構軍が西ドイツに侵攻するという設定の仮想戦ゲームです。『RED TIDE WEST』ではゲームの範囲の外側でも広範に軍事衝突があるものと仮定していますが、西ドイツが戦争全体のいわゆる「重力中心」になると想定しています。言い換えれば、スカンジナビアやバルカン、中東などで何が起ころうとも、中部ヨーロッパでの勝敗が戦争の帰趨を決するのです。

これはDecision Games社が発売した「Modern War誌」15号の付録ゲームです。誌面中、特集の背景記事が13ページ、デザイン解説が1ページあります。フルマップ2枚、コマのシートも2枚と、普段の付録ゲームのコンポーネントの2倍の特別版です。
ルールは複雑ではありませんが、航空ユニット関連と避難民のルールがやや面倒です。攻撃の判定などで振るサイコロが、NATO軍は六面体2個、ワルシャワ条約軍は十面体1個というのがかなり特異です。
核戦争のエスカレーションは、戦術核を使用したターン毎に判定し、それまでに使用した個数で確率が上がるので、一度に大量に使うか少しずつ何回か使うかのジレンマが(使うなら)生じます。

本作のウケが良かったため、2010年代後半からアメリカでは各社から「NATO対WP」ゲームの発売が続いています。
同シリーズ第2弾の『RED TIDE SOUTH』も出版されましたが、これのルールが若干粗いこともあってまだ手が出せていません。

#第三次世界大戦 #西ドイツ戦線

ターンスケール: 1ターン=1日
マップスケール: 1ヘクス=10マイル(16㎞)
ユニットスケール: 1コマ=旅団~師団

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